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新型コロナウイルス感染症と夏風邪の違いについて

新型コロナウイルス感染症が依然蔓延していますが、最近は夏風邪も流行してきています。夏風邪と混同し、自分の症状が夏風邪なのか、新型コロナウイルスなのかわからず医療機関に効果悩むという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、夏風邪と新型コロナウイルスの違いを症状で見分けるポイントを解説します。

夏風邪とは?

有限会社大和メディカル 夏風邪イラスト

そもそも夏風邪とは、夏に流行る感染症のいくつかをまとめた総称としています。夏風邪の原因となるウイルスは、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、エンテロウイルスで、これらのウイルスによって起こる感染症はプール熱、手足口病、ヘルパンギーナです。

これらのウイルスに感染して医療機関を受診した場合、症状を見て、病名を判定することが多く、どのウイルスに感染しているかの検査をすることも少ないです。また、症状が類似しているため、結果として夏風邪とひとくくりにされてしまうことがあるのです。

夏風邪と新型コロナウイルスの違いは?

実は、医師であっても夏風邪と新型コロナウイルス感染症を症状のみで見分けることは非常に難しいとしています。厚生労働省の新型コロナウイルス感染症診療の手引きにおいても、「初期症状は多くの症例で、発熱、呼吸器症状(鼻閉など,鼻汁,咽頭痛,咳)、頭痛、倦怠感等が見られます。下痢や嘔吐などの消化器症状の頻度は多くの報告で10%未満であり、SARSやMERSよりも少ないと考えられる。初期症状はインフルエンザや感冒と似ており、この時期にこれらとCOVID-19を区別するのは困難である」と記載されています。

医療機関で使用される診療の手引きにこのことが記載されているのですから、一般の方が症状のみで夏風邪と新型コロナウイルスを見分けるのはなおのこと難しいでしょう。

夏風邪は、頭痛、のどの痛み、高熱、下痢、腹痛をともなうのが特徴です。特に、高い熱とのどの痛みは新型コロナウイルス感染症でも起こることがあります。また、夏でもインフルエンザがはやることもあります。インフルエンザの場合は咳などの上気道症状を伴うこともあるため、この点でも新型コロナウイルス感染症と類似しています。特に夏はエアコンを使用することによって空気が乾燥するため、のどの痛みなどの症状を感じやすくなり、新型コロナウイルスとの鑑別が難しくなります。

新型コロナウイルスと夏風邪を見分ける場合には、味覚障害や嗅覚の障害が出ていないか、発熱が7日以上継続しているか、起き上がれないほどの強いだるさがあるかがポイントとなります。また、肺炎などの症状が出てきた場合には新型コロナウイルス感染症の可能性が高くなります。

ほかにも、厚生労働省が出している新型コロナウイルス接触確認アプリを活用し、自分が新型コロナウイルスに感染している方と濃厚接触をしていたかどうかも自分の症状が新型コロナウイルスによるものかどうかを判断する指標になります。

 

夏風邪を予防すると新型コロナウイルスの予防にもなる?

有限会社大和メディカル 夏風邪イラスト

夏風邪も新型コロナウイルスと同じく原因はウイルスです。そのため、マスクの着用や、ソーシャルディスタンスをとる、手洗いうがいを徹底することで予防へとつながります。特に夏は暑くて寝苦しく、睡眠不足になったり、食欲が落ちて冷たいものばかり食べるなどして栄養不足になったりと免疫力が低下しやすくなります。バランスのとれた食事を摂ったり、睡眠をしっかりと取れるように環境を工夫して、免疫力を挙げることも予防に必要です。

夏風邪と新型コロナウイルスの判別ができない場合には?

有限会社大和メディカル 夏風邪イラスト

体調が悪いけれど夏風邪と新型コロナウイルスの判別ができないという場合には、自己判断せずに医療機関へご相談ください。新型コロナウイルスは放っておくことで重症化する場合もあるからです。ですが、新型コロナウイルスかどうかもわからないのにいきなり医療機関を受診してしまえばウイルスをまき散らしてしまいます。

まずは、コールセンターなどに電話で相談をするようにしましょう。特に、近隣で新型コロナウイルスが流行している、濃厚接触をしているという場合には、新型コロナウイルス感染を疑って行動することで感染を拡大させないようにすることができます。

 

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(2023/12/15更新)

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